friscoのブログ

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明智光秀 大河ドラマ「麒麟がくる」

現在NHKで放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公 明智光秀。


その光秀が「敵は本能寺にあり」 と、主君 織田信長を討つ前に、愛宕山で開催された連歌の会で詠んだとされる歌にも、光秀の謀叛を予測することができるものがあります。


発句人 =明智光秀


時は今

雨がしたたる

五月かな


* 光秀は土岐氏の流れをくむ家系の出自。


時=土岐氏

雨=天(天下)

したたる=下知る(天下に号令する)


と考えれば、光秀の発句の意味は次のようになります。


土岐氏が天下に号令するのは、今である


二の句=行祐


水上まさる

庭の夏山


行祐は光秀の発句に隠された裏の意味を汲み取れず、平凡に受け流すのですが、三の句を詠んだ里村紹巴は、光秀の真意を察知し、こう返します。


三の句=里村紹巴


花落つる

池の流れを

せき止めて



光秀が花(華=天下人となった信長)を討つ

その流れをせき止めなさい(おやめなさい)



その光秀の辞世の句とされるもの


心知らぬ

人は何とも

言わばいへ


身をも惜しまじ

名をも惜しまじ



* 私の真意を知らない人は

何とでも言うがいい


私は自分の命を惜しむものではないし

名前を惜しむものでもない